不動産売却に景気が関係あるのか?

不動産売却と景気の関係〜一般論〜

 不動産バブルの崩壊からもう20年が経とうとしています。2005年まで日本の不動産の価格は下がり続け、2005年以後は一部の優良不動産は上昇に転じましたが、それでも不動産全体を考えますと、現在も地価公示価格は下落傾向が続いています。
 このような景気後退期に不動産の売却は不利だと言うのが一般論です。今不動産を売却に出しておられて、なかなか売却できない方は、担当者から『今は景気が悪いからこの値段ではなかなか売れません』などと言われたことがあるかもしれません。
 景気が悪いときは、消費者の購買力が落ちるので物価が下がるというのが一般的な経済の理論であり、不動産にも確かに当てはまる部分があると思います。しかし、不動産は、景気に左右されない強い部分もあるのです。
  不動産と言うものは、全く同じ条件の不動産がない非常に希少価値の高いものだと言うことを前にも言いましたが、このような財は通常景気変動に左右されにくいものです。また、不動産は我々の生活に欠くことのできない財であり、このような生活必需財もまた景気変動に左右されにくい財の典型なのです。
 それなのに、なぜ景気が悪いときに不動産売却は不利だという印象を多くの方が持たれているのでしょうか?私は以下の二つが原因だと思います。

  • 不動産会社・担当者の怠慢
  • 不動産バブルの後遺症

『景気が悪い』は担当者の言い訳ではありませんか?

 不動産には価格が決まっていません。不動産の取引価格が決まるのかもよく分かりません。ですので、いくら慎重に価格査定をしても、不動産の場合は実際に売却活動をしてみないと分からないことも多々あるのです。
 実際に売却活動をしてみてなかなかその不動産が売却できない場合、一番手っ取り早く売却する方法は『値下げ』です。しかし、依頼を受けた側としては、自分で査定した価格ですので、価格を下げるべきだとはいいにくいですね。そこで使われる大義名分が
『景気が悪い』
なのです。
 『景気が悪い』は、不動産の売却に苦労している担当者が依頼者を納得させる魔法のいい訳なのです。
 その担当者は本当に一生懸命不動産の売却活動をしてくれたでしょうか?その不動産を売却するためにできる手段は全て行ってくれてますか?そもそもその不動産の売却戦略は正しかったのでしょうか?

不動産バブルの後遺症にかかってませんか?

 だれもバブルのときの不動産業界の活況をお聞きになったことがあると思います。朝購入した土地を午後に2倍の値段で売却することもあったそうです。
 この不動産バブルの夢から日本はまだ完全に冷めていないように私には思えます。『景気がいいときは不動産は高く売れる』と思われてませんか?景気によって不動産の取引価格に多少の違いが生じることはあります。しかし、あくまで『多少』です。バブルのころのようなことはもう二度とないでしょう。
 近年、名古屋で不動産価格が高騰したことがありました。外資がどんどん日本の土地を買いに来ていたころの話でして、一部の投資家が名古屋の収益力の高い土地に着目しただけで、バブルではなく、不動産の希少性に原因があったと思います。なぜ、外資が日本の土地を買いに来ていたかといえば、投資先として日本の不動産が堅実だからです。大きく値上がりすることはありませんが、暴落することもないからです。
 日本の不動産の価格はバブルのときを除いて、基本的に安定しています。不動産の価格の最も有力な指標である『地価公示』がそれを証明してます。ごく一部の狂乱地価に惑わされることなく、また、景気が悪いからとあまり悲観することもないのです。
 正しい価格を提示すれば、この世の中に売却できない不動産など無いと思います。不動産の正しい価格とは、その不動産の経済価値を表示し、買主を納得させることの出来る価格です。私は不動産の売却に景気はほとんど関係ないと考えます。

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